優秀な上司とダメダメな上司

むかしむかし、あるところに「優秀な上司」と「ダメダメな上司」がいました。

優秀な上司は人望も厚く、仕事も完璧にこなし、誰もが認める能力の持ち主でした。一方で、ダメダメな上司は、ひょんな事から出世してしまった人で、仕事はあまりできる方ではなく、いつも不安そうで周りからはバカにされていました。

さて優秀な上司とダメダメな上司はそれぞれ10人の部下を持ちました。

優秀な上司は、メンバーにタスクをきっちり割り当て、仕事をガンガン前に進めていきました。優秀な上司は、優秀なので常にメンバーのタスクを気にかけて、問題がないかどうかチェックしました。問題が見つかれば、その解決策を指南し、仕事を円滑に進めていきました。

一方で、ダメダメな上司は、どのように仕事を進めていけばいいかわかりませんでした。メンバーは不安になっているダメダメな上司を見てさらに不安になりました。とても優秀な上司の元に異動したいと思うメンバーさえ出てきました。

ダメダメな上司は、まず隣のメンバーに仕事をどう進めればいいか聞きました。メンバーは呆れ果てましたが、聞かれたので一緒に考えることにしました。ダメダメな上司は皆にバカにされましたが、仕事を前に進めるためには気にしてられませんでした。そのあとも、いろいろなメンバーに相談し、自分ができない仕事をカバーしてもらうようにしていました。

優秀な上司は相変わらずスピーディーに仕事を進めていました。プロジェクトは円滑に進み、上層部も満足していました。メンバーは不安なことがあれば、優秀な上司に聞きました。彼は適切な答えを返してくれました

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6ヶ月経ったある時、ある変化が起こっていることがわかりました。

ダメダメな上司のメンバーは、ダメダメな上司の仕事をカバーするため、自分たちで考え失敗し多くを学びながら仕事を進めていたので、皆大きく成長していました。ダメダメな上司はプライドを捨て、皆に感謝していたので、ダメダメな上司を守るための不思議なチームワークが出来上がっていました。

一方で、優秀な上司の元で働くメンバーは疲弊しきっていました。メンバーは優秀な上司がいなければ何も判断できず、仕事に関して何も考えなくなりました。そしてとうとう3人がうつ病にかかり、7人は健康ではありましたが、チームの雰囲気はどんどん暗くなっていきました。生き生きと働いていたのは「優秀な上司」だけとなってしまいました。

実はこれは本当の話です。

私が出会った2人の上司の物語でした。一人は優秀で頭脳明晰、プロジェクトマネージャとしても一流のTHE仕事人でした。一方でダメダメな上司は、人柄だけで仕事をしているような人でした。

そばに優秀な人がいると自分が成長できないというのは私の持論です。彼らは「答え」を持っていて、最終的にはその答えにそうように仕事を進めます。一見良さそうに聞こえますが、説得力があるぶん自分で考えなくなるのです。いわば思考停止ですね。

優秀な人は、自分でできる努力は他人にもできると考えます。でもそこにはやはり能力の差が出てきます。優秀な上司のメンバーが3人も鬱になっていたことを見ると、メンバーもメンバーなりについていこうと頑張っていたのだと思います。しかしどこかで破綻してしまったんですね。

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一方でダメダメ上司のように、上司が不安定だと、自分も不安になります。「自分でどうにかしなければ本当にまずい事になるかもしれない」という気持ちが働き、自分で考えるようになります。ダメダメ上司の見習うべき点としては、プライドを捨て相手に頼るという手法を取れたということです。

日本のIT業界では特にマネージャになると1人技術から取り残されます。マネージメント業が忙しくなり、自分が持っていたスキルが廃れていくことで、メンバーとの話がかみ合わなくなります。

その地点に立ったとき、メンバーと張り合わず、勇気を出して相手に聞いたり、任せることができるかが重要です。昔の技術にしがみつき、自慢ばかりしているとどんどんと孤立していきます。そして自分自身が勉強し続けることも重要です。

人に任せるという事にははかなり勇気がいります。しかし相手が本当に成長する時は、相手が自分自身で考え行動する時だと思っています。

新入社員にこれやるとやめちゃいますけどね…笑

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